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  1. DV

DVから脱出するとき持っていったものと使った制度

DVからの逃亡は、実は刑務所を脱獄するよりも難しいのではないかと思っておりますが、それでも耐えかねて、逃げる人は一定数います。私も被害から逃げてきたのですが、ネットを見てみて、被害者が何を持って逃げて、どうやって後の被害を防いだか、情報が少ないので、書いてみたいと思います。

まあ、DVからの逃げ方みたいなものですね(笑)参考になれば。

持っていったもの

①最初に家を出た時

  • 財布
  • キャッシュカード
  • 携帯
  • 仕事用の服
  • 水筒

普通に仕事に行くふりをして出ましたので、日常品レベルしか持ちませんでした。今後の参考にするならば、盗難防止のため、通帳と印鑑も一緒に持つ事をおすすめします。
(私は、印鑑を持たなかったために書類を偽造され、それが裁判の証拠採用されてしまいました。また、逃げてすぐの時期には銀行印を衣装ケースに隠される、といった嫌がらせも受けています)

また、意外と飲み物代がかさむので、水筒は役に立ちました。

仕事や買い物に行くふりをして出るならば、できるだけ普通の状態で出た方が良いので、日用品以上のものは持たない方が、怪しまれません。

ただし、携帯充電器はあると便利です。コンセントに刺すタイプを持って逃げると怪しまれるので、できればコンビニで買うか、持ち運び用にしましょう。

なお、仕事用の服とありますが、働いている方は、仕事着を持って出ることをおすすめします。というのも、家が決まるまでに何日かかかる場合もありますし、その間仕事が休めないこともザラです。

②引っ越し時

  • 書類
  • 携帯充電器
  • お風呂用品
  • 布団

家電などは私の所有ではなかったので、置いて行きました。また、洗濯機に入っていた下着類や、米2袋のうち1袋は時間の関係上、置いて行きました。今思えば、買いそろえるのも大変だったので持ってくればよかったのですが、当時はいつ帰ってくるか分からない同居人が怖くて、それどころではなかったです。

また、書類とありますが、日記帳などは相手が車に入れて持ち歩いており、持ちだすことができませんでした。←こうした、自分のものなのに相手が押さええている重要なものは、取られていることを警察で相談しておきましょう。

なお、引っ越し時に気をつけたいのが、相手のものを持ってこない(あとでそれをネタに被害を訴えてくるから)、米や缶詰といった保存のきく食料は、持ちだせるなら持ってくる(3日後くらいに威力を発揮)、できれば何人かで行うといった点ですね。あとは、大事なものがちゃんとあるかは、どんなに急いでいても確認をすること。私は、母の花嫁衣装と着物の帯をゴミに出されていましたが、ゴミ捨て場に寄ることができず、回収できませんでした。これは今も後悔しています。

協力者については、私は30分でどかせる荷物だったので良かったのですが、量によっては一人ではとても終わりません。

迷惑だと思ってしまうかもしれませんが、協力者を仰ぐことは必要です。

なお、引越しの際、私は車を借りました。
軽自動車1台におさまる量の荷物しかなかったのですが(笑)また、引っ越し先は歩いていける距離だったのですが、市役所2件と郵便局と警察署を回りましたので、借りて正解だったと思っています。

行った手続き一覧

①最初に家を出た時

  • 家出人捜索願の不受理届
  • 被害届を提出しない旨の誓約書の提出
  • 住居探し

とにかく警察署が最優先。万が一を考え、捜索願を出されても、受理されないようにしておきました。この際の事情聴取で、彼氏が包丁を出したことが発覚し、警察に口頭警告をしてもらうことになりました。

なお、もう関わりたくなかったので、被害届を出さない旨、誓約書を出してしまいましたが、皆様はここで必ず被害届か刑事告訴を出して下さい。というのも、DVの加害者の中には狡猾な人間が多く、時間がたってから、自分に有利なように報復をしてくる場合があります。
しかし、自分がちょっとでも立場が悪くなると分かれば、ヘタなことはしてきません。ぜひ出しておいてください。
(万が一裁判になっても、証拠にできます)

住居探しは公的な手続きではありませんが、家がないので引っ越し先も決めました。2日ほどで決まりましたが、入居までホテル暮らしになりますので、ある程度のお金は必要です。

②引っ越し時

  • 転入・転出処理
  • 郵便物の転送処理
  • ストーカー防止のための支援申し込み
  • 職場への根回し

まずは、普通の引っ越しと同じく転入、転出が優先ですね。平日なら、引っ越しと同時が便利です。
なお、ストーカー防止のための支援とは、名古屋市の場合は住民票の不開示(そもそも他人は見られないが、家族などを使って見ようとしてくる場合があるため)で、万が一他人が見た場合は、通知が来るようになっています。

お住まいの地域とは違う可能性がありますので、そのあたりは役所で確認ですね。

銀行口座も住所変更をしようと思ったのですが、ここで銀行印がないことに気づき、断念しました。ケースはあるが、中身だけ抜き取られておりました。
(その後、衣装ケースの中に、ティッシュでくるんだ状態で入っていることを、同居人から知らされました。「お前が自分で入れた」と言われましたが、私は印艦に人一倍厳しいため、そんなことはまずしません。今思えば、指紋取っておくべきでしたね)

最初に逃げる時に、印艦があるとこういう場面でも役に立ちます。

職場での根回しについては、引越しのために平日に休みをもらったのですが、その際に事情を話しておきました。当時の上司は協力はしないが、休みを取ることにうるさくないタイプだったので助かりました。←「仕事に穴を開けるな!」というタイプだと、荷物の回収が困難になる
実際、職場に電話がかかってきましたし、同居人のものと同じ色&車種の車が学校の前に止まっていましたので、話しておいてよかったです。

③その後

  • 警察での見守り
  • 各種住所変更
  • 住居の引き払い
  • 印鑑登録と印艦の変更

警察での見守りについては、住居の引き払いの際、同居人が家族とともに家の中に潜んでいて、捕まる→新居まで案内させられる(報復が怖くて、案内してしまいました)といった流れが発生しましたので、相談して緊急時の番号登録をしてもらいました。

もし、家の名義人が自分になっていて、退去の立ち合いが発生した場合は、警察に連絡し、「10分たっても連絡がなかったら、来てください」と言っておくと安心です。私も、この方法を聞いていたのですが、申し訳なくてやらなかったのです。←超後悔しましたので、皆様はやりましょう。

住所変更については、楽天などインターネットサービスの変更です。

印鑑登録は、少し後になってからやりました。銀行の印艦変更などは、逃げてから1か月以内に済ませたのですが、その他の悪用防止を防ぐために登録しておきました。何でこんなに印艦に厳しいかと言うと、私は証券会社の口座をいくつか持っていますので、その関係で悪用されないためです。まあ、印艦の悪用はありませんでしたが、文書の偽造と思われる事態は発生しましたので、やっといて良かったかな?

新居を知られてからは、2回ほど家に来られましたが、どちらも断固として追い出し、携帯なども一切取りませんでした。

また、不審なインターホンや着信も、きちんと警察に伝えてあります。

逃亡時はできるだけ人の手を借りましょう

私は1人で何とかした場面が多かったのですが、加害者との鉢合わせや、攻撃された時のためにも、できるだけ人の手を借りることをおすすめします。どうしても、DVは自分の人間関係を断ち切られてしまい、お願いできるような人が少なくなりがちですが、雇ってでも何とか手を借りましょう。

というのも、手続きだけでも大変だからです。

そこに、引っ越しや警察とのやりとりなど、さまざまな負担が入りますし、お金もかかりますので、「申し訳ない」なんて言っている場合ではないです。というか、ここで手を借りないと、生活再建に1年以上かかる場合も出てきます。←とにかくお金がかかるので、経済基盤が弱いと困窮するため

幸い、私は結婚してなかったので離婚関係の手続きはなかったのですが、それでもしんどかったですね。

また、職場の理解を得る、行政を利用するといったことは、安心感にもつながります。「たらい回し」という言葉がぴったりなくらい、使いにくくて手続きも煩雑な行政ですが、意外と役に立ちます。

あとは、心のケアも必要になってきます。

程度によりますが1年くらいは、恐怖感やフラッシュバックとの戦いもありますので、話を聞いてもらえるなら、聞いてもらった方が良いでしょう。ダメならカウンセリングへ。

あると嬉しい職場の支援

最後に、あると嬉しい職場の支援について。

  • 有給休暇
  • できれば仕事の融通
  • 加害者からの電話をつながない

引っ越しや手続きなど、時間がかかって大変な場面が多いので、仕事を定時で上がれる、何日か休暇をとれる(できれば複数回)と、復帰がしやすくなります。私の場合は、休みは1日(午後から出勤)だったので、手続きと引っ越しで大忙しでした。警察などは、1回行けば6時間かかることもザラですから、何日か休みがあると、復帰がしやすくなります。
欲を言えば、転勤で引っ越し補助が出る会社なら、引っ越し補助も出してほしい(笑)←自費で引っ越し、ひどいと家賃二重払いになるので

これは、他の犯罪被害者でも同じですが。

あとは、普通の犯罪被害と違い、加害者が家族や親密な関係にあることが多いですから、電話をつながない配慮があるとありがたいです。職場にいることがばれると、待ち伏せされたりしますからね。。。

そして、犯罪被害者はダメージを受けていますが、落ち度があるわけではありません。仕事での評価を落とさないでいただけると、とても助かります。

というわけで、長くなりましたがDVから逃亡した際の、手続きと持っていったものの記録でした。

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