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性犯罪の誤解。加害者は顔見知り、被害者はおとなしい

学校の先生をしていると、痴漢や露出といった、性犯罪の相談を受けることがあります。また、学校の先生が、無理やり生徒に交際を迫ったり、レイプを重ねたりといった事件が相次いでいるなか、性犯罪に対する偏見がひどいなと感じております。
(幸いにして、まだうちの学校の職員から加害者が出ていませんが)

わかりやすいのが下のイメージですね。

性犯罪の被害者像。
イメージでは右だが、実際の被害者は圧倒的に左のタイプ。

こうした誤解は、被害者を支援から遠ざけて苦しめます。しかし、実情は知られるどころか、ますます隠されているように感じますので、参考に。

性犯罪の構造

レイプ、痴漢(盗撮)、セクハラなど、性犯罪は力関係の差を利用して行われます。実際の被害者を見てみると、男性でも女性でも「抵抗できない立場の人」が圧倒的に多いです。また、抵抗できない立場=顔見知りからの被害がとても多く、面識がない場合も相手は同じ電車で何度も顔を見ていたとか、初対面に見えても合コンなどで知り合ったとか、そういうケースが多いです。
まあ、泥酔しているなど完全に抵抗できない場合は、初対面でも被害に遭いますが。。。

つまり、相手が抵抗できない状況を利用し、自分の欲望を満たしている訳ですね。←欲望とは、性欲以外に支配欲もある。抵抗できない相手を支配して喜んでいるわけですね。

イメージとして近いのが性的虐待でしょうか?

では、そうした力関係を利用した犯罪が、「被害者が誘惑した」「加害者は悪くない」になってしまうのはどうしてでしょうか?

これは、「男性は性欲を抑えられない」という誤った考えによるものだと思われます。男性の性衝動はとても強く、好みの女性を見つけたら爆発的に動いてしまうことから、このように言われるようになったのでしょう。
(実際はほとんどの男性が、性欲をきちんと抑えてますが)
男性はできるだけ多くの子孫を残したいから、たくさんの女性と関係を持ちたいという本能があると言われるのも、この説を補強します。←この本能があることは否定できない

そしてこの言い訳、浮気にはとても都合がよいですから、散々使われている訳ですね。その結果、社会通念になってしまった。←飽きたら女性をとっかえひっかえする権利を得たと言えますね。

ですから、男性は性衝動を抑えられないから、女性は自衛しなさいということになってしまったのです。

そして、こういう社会通念ができてしまうと、力関係を利用して性的な欲求を満たすことを正当化できますので、加害者にとって大変に都合がよい環境が整う訳です。男性なら「性欲を抑えられなかった」と言えば済むし、女性なら、性犯罪&性暴力=男という図式を利用して追及を逃れられます。
しかも、被害者は「自衛しなかっただらしない人」「加害者を誘惑した人」として認定され、かえって責任を追及されたり、女性の場合は名誉を傷つけられたり。

これが、今の性犯罪の状況だと考えております。

要するに加害者は、力関係を利用して支配欲求と、性的欲求を満たして喜んでいる異常者だと言えます。で、その異常者=男性という図式ができているので被害者の自己責任になりやすく、罰するのが難しいのです。

被害者は悪くない

ですから、被害者を悪者扱いするのは的外れですね。
また、被害者が男性だった場合、「抵抗できるでしょ」と言われてしまう事も多いですが、力関係や「女性を殴ってはいけない」といった道徳がある以上、女性以上に抵抗できないだろうなと思います。

そもそも、性的虐待は非難されるのに、同じ構造のレイプやセクハラ、痴漢などはどうして被害者が悪くなるのでしょうか?

もし、被害を受けてしまった方が「あなたも悪いんじゃないの?」と言われた場合は、「悪くありません」と怒って大丈夫です。二次被害と呼ばれますが、被害を受けている以上あなたは悪くありません。周りが間違ったイメージで色々言っているだけですので、誰がなんと言おうが悪いのは加害者です。←強盗や殺人は間違いなく加害者が悪くなりますよね。性犯罪も加害者が悪くて当然です。

それでもひどい事を言う外野がいたら、このサイトを見せてあげてください。

たいがいは悪気なく言っていますので、その罪の重さに気づいてもらいましょう。

また、信頼できる人を見つけて被害を聞いてもらうのも手です。レイプなどは、一刻も早く病院と警察に行く必要がありますが、まだまだおかしな偏見から、あなたを傷つける方がいます。そうした方に立ち向かっていくためにも(これもおかしな話です。なぜ被害者が苦労しないといけないのか)、支えてくれる人を見つけましょう。

性犯罪は卑劣な犯罪です。
力関係の弱い者を利用し、自分の欲望を満たすのですから。そして、それをやられた人間の尊厳や、自己を大切にするという基本的な感覚を壊します。

この記事が、1人でも多くの方に見られる事を祈っています。

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