このサイトでは、「被害者も悪い」「なぜ逃げなかったの?」といった、何気ない言葉が被害者を傷つける二次被害や、それを防止するための社会的承認、被害者のイメージと実態のかけ離れた状況など、様々なハラスメント、DV、暴力の誤解を扱ってきました。
ですが、私のサイトよりよほど分かりやすく、世間の誤解を開設してくれているキャンペーンが登場しましたので、紹介します。
提供は内閣府、ライターには実際にDVや児童虐待の支援をしている方を起用し、アンケートによる世間の誤解を可視化したり、イラストで加害行為を説明したり、非常に分かりやすいものとなっております。



こうした加害行為や、世間の誤解について分かりやすく解説したサイトが少ない(あるいは、SEOや、サイト運営が不十分で情報が出てこない)状況でしたので、これは強力な解説ツールになりうるでしょう。
DV被害者が、虐待の加害者になりうる連鎖も描いている点は、見るべき点ですね。
ぜひ、こうしたサイトを1人でも多くの人に見て欲しいですし、被害者の説明ツールとして使いたい。できれば、スクショ撮っておいて使いたいですね(笑)←著作権がありますので、個人間での相談以外の場で使うわけには行きませんが。
大手が可視化することの意義
インターネットが登場して依頼、こうしたDVや、虐待の被害は主に個人の体験として、講評されてきました。SNSが登場したことで、そうした個々の声はさらに上がるようになってきました。また、同じような経験をした人同士で、情報が共有されるようになったことで、20年前に比べ、被害者が情報を得やすくなっております。
ですが、どれだけ当事者同士で情報を共有したり、支援者が情報を蓄積したりしても、それが外に出る機会は多くありませんでした。
というのも、個人が出した情報を誤解して叩いたり、知識がなく被害者を傷つけてしまったり、といった事案が多く発生していたためです。被害者から考えれば、理解されないどころか、かえって傷を負うようなことはしたくないでしょうから、こうした被害のことは語らなくなるのも当然です。
ですが、このために、被害に遭っているのかどうかが分からない境界領域の当事者や、身近に被害にあっているような疑いがあるけど、まだ確証が持てないでいる方がいる場合などに、適切な情報が提供できない、といった問題がありました。また、行政の相談窓口をすすめたものの、当事者がそこで嫌な思いをしてしまった、といったトラブルも起きえます。
さらに、個人がどれだけよい情報を出したとしても、権威性が足りないために、疑われたり、無視されたり、情報が行き渡らなかったり。。。といったことも起きてきました。
だからこそ、大手企業がこうしたキャンペーンをすることで、権威性・影響力をカバーできますし、内閣府が公式に関わっているのであれば、見た人が安心して情報提供をすることができます。そして、質の良い情報は人々の誤解を解くことにもつながります。また、今は被害者でなかったり、疑いがある人が身近にいなかったりしても、どこかでこのキャンペーンの情報を覚えていれば、適切な対応を取る助けになるでしょう。
さらに、こうした大手のキャンペーンは、SNS拡散されることも考えられますので、拡散によって多くの人の目に触れるチャンスがあります。
こうして、多くの人に情報が届き、啓蒙したり、正しい対処の手助けになったりすることが期待できる、と言う点で、こうしたキャンペーンは非常に意義があると、私は考えております。ぜひ、いい情報が多くの人にいきわたるよう、願ってやみません。

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